納得の不動産に出会えた。この家に住みたい! さぁいよいよ契約です。ここでは一戸建てを契約する際の最終的な書類のチェックポイントをご紹介します。
不動産の契約には、大量の書類のやり取りがあります。ひとつひとつを確認することはとても大変なことです。いわれるがままにサインや印鑑を押してしまうと、後々のトラブルの原因となります。
最後まで気を抜かずしっかりチェックしていきましょう。
売買契約書
「契約書」とは、売買する物件の所在地、建物の大きさ、代金の支払い方法や、キャンセルした場合の措置など、さまざまな約束事が記載されている最も重要な書類です。
確認ポイント
- 所在や面積、金額などの記載
- 期限や日時があいまいになっていないか
- 万一契約を解除するとき、どの時点で、どのくらいの費用を負担するのか
- 万一契約違反をしてしまったとき、不当な金銭を要求されるような記載はないか
- 条件によって必要な「ローン特約」や「買い換え特約」は用意されているか
- 備考や特記事項などに記載されている内容に不明点はないか
重要事項説明書
「重要事項説明書」とは、物件概要や契約内容を詳しく記した重要な書類です。細かいところまでチェックして、わからないことがあればあらかじめ確認しておきましょう。
確認ポイント
- 契約書の説明と重なる部分で違っているところはないか
- 土地に第三者権利などがついていないか
- 水道やガス、電気などは引き込まれているか、
- 備考、特記事項、容認事項など、物件個別の内容に不明点はないか
保証書、アフターサービス規準書
「保証書」とは、もし引き渡し後に不具合が見つかった場合、建物のどんな場所をどれくらいの間保証してくれるのかについて定めた書類です。不具合があっても保証書に記載されている内容・期間なら直してもらえます。保証内容をしっかり確認しておきましょう。
確認ポイント
- 保証やアフターサービスの対象とならないのはどんな時か
- 免責事項や除外事項に不利な内容は書かれていないか
- 第三者に転売した場合、保証・アフターサービス内容はどうなるのか
- アフターサービスの期間はどのぐらいか
確認申請書
「確認申請書」とは、工事の前にどのような建物を建築するのかをあらかじめ役所に届け出て、認可してもらった書類です。
確認ポイント
- 「確認申請書」どおりに建物が建てられているか
- 「確認申請書」に記載された内容に誤りはないか
地盤調書書
「地盤調査書」とは、建物を建築する前に地盤の強弱を調査し、その内容を記載した書類です。
確認ポイント
- 地盤が悪かった場合、地盤改良工事を行なっているか
- 地盤調査の内容に基づき、適切な地盤改良方法を選んでいるか
設計図
構造的にもしっかりとした建物を造るためには、設計図どおりに建物ができている必要があります。細かい部分はつい見落としがちですが、実際に生活しはじめたら不便を感じてしまうものです。忘れずに確認しておきましょう。
確認ポイント
- 建物の配置
- 窓の位置、大きさ
- 天井の高さ
- 柱の位置、大きさ
- 扉の位置、開閉方向